数年前ビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画を観てからというもの、
「あ、鳥だ」
と思うとビル・エヴァンスの「peace piece」が脳内で自動再生されるようになった。
水面がたゆたうような印象を与える、穏やかで美しい曲だ。
それでいてメロディを奏でる音はピンと張った糸のような緊張感がある。
美しくて悲しくなりそうだ。悲しくなりそうなのに、どこまでも穏やかで優しい。
映画中では、夕焼けの中かもめが飛んでいる様子がこの曲と一緒に長い時間映されていた。
その映像が今だに忘れられない。
だから鳥が空を飛んでいるのを見ると、いい曲だなと思う。
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ちなみにこの曲が収録されている『Everybody Digs Bill Evans 』は静かで美しい音楽が好きな人は必聴の、リリシズムあふれる名盤です。
全人類が聴けば良いのに、と私はいつも思っています。