おやすみ図書の19冊目は、こどもにもおとなにもおススメなこちらの本にいたします。
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『チャペックの こいぬとこねこは愉快な仲間』
ヨゼフ・チャペック 文と絵
いぬいとみこ・井手弘子 訳
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こいぬとこねこが仲良しで、一緒に暮らしていた頃のお話です。
ではじまるたのしいおはなし。
ふたりは森の中に小さいうちを建てて、仲良く暮らしています。その暮らしぶりの小話がたくさん入った本です。
読んでるともう、平和で最高。「これこれ!」という気持ちになります。
こねこがちょっとおすましで、こいぬ(チャペックさんのおはなしのこいぬですから、きっとこの子はフォックス・テリア系のワンちゃんなのでしょう)がちょっとおひとよしな雰囲気なのも、いい組み合わせで微笑ましいし、ふたりが結構適当な所もいい塩梅なんですよね。
おはなしのネタにこまった作者のチャペックさんが定期的に登場して、こいぬとこねこと話し合っているのもおもしろくて笑ってしまいます。
もしこの本を冬の寒い日に読んだとしたら、寒さで強張ったほっぺたがニヤニヤと緩んでしまうでしょうね。それから心がぽかぽかしてきて、気付いた時は、身体もホカホカとあたたまっている事でしょう。